「学校行きたくない」登校しぶりに悩む親必見!小学生の五月病に効く、子ども有給休暇制度で心身をケア

子育て

ある日、妻がこう言い放ちました。
「大人にはあるのに、子どもには有給休暇がないのっておかしくない?」

筆者(パパ)
筆者(パパ)

確かにそうかもねー!!

筆者(パパ)
筆者(パパ)

また、よくわかんないこと言いだしたな・・・

最初は耳を疑いましたが、よくよく考えてみると、確かにその通りかもしれません。新学年や入園、入学を控える4月。目には見えなくても、子どもたちが抱えるストレスや疲労は計り知れないはずです。大人は自分の体調や心の状態に合わせて休みを取ることができますが、子どもたちは「行きなさい」の一言で片付けられてしまうことが多い。そんな現状に疑問を感じた妻は、わが家にも大人と同じように「子ども有給休暇制度」を導入することを子どもたちに宣言したのです。

わが家には昔から「学校も幼稚園も行きたくなければ行かなくていい」という考えが根底にありました。別に人と関わらなくてもできる仕事なんていくらでもあるという考え方です。しかし、不思議なもので本心としてそう伝えていると子どもたちはかえって休みたがらないものなんですよね。

はじめてつかう「子ども有給休暇制度」

先日、長男(小学校2年生)が学校から帰ってくるなり、グズグズしたり、人の話を聞いていなかったり、明らかに疲れている様子でした。翌朝、妻がニコニコしながら長男に提案しました。

妻:「今日、有給休暇使ってみない?」

長男:「えっ、でもなー・・・」

と、なんだか学校を休むことに後ろめたさを感じているようでした。彼はマイペースで、子どもながらに自分の考えをしっかり持っているタイプです。家ではよく喋るものの、外では周りの様子をじっくり観察して研究しているようなところがあります。そんな彼らしい反応でした。しかし、妻のもう一押しに乗っかり、初めての有給休暇を使うことになりました。

遅れて起きてきた次男(幼稚園児の年長)は典型的なお調子者タイプ。
うしろめたさや悪びれる様子なんて微塵もなく、思考タイム0であっという間に兄の有給休暇に便乗していました(笑)

罪悪感からの解放、そして有意義な時間

私が出勤するまで、3人は布団にゴロゴロしていました。

筆者(パパ)
筆者(パパ)

会社にいってくるよー!いってきまーす!

私が寝室のドアを開けると、妻と子どもたちがニヤニヤしながら一言。

私たち、有給休暇なんで!!!

子どもたちはママの隣でゴロゴロしながらニヤニヤしていました。その光景を見て、なんだか私も心が温かくなりました。

こどもとママが一緒に寝ている絵
こどもとママが一緒に寝ている絵

休んだ翌日から、長男は気持ちを切り替えて学校に通っていました。
その姿を見て、改めて「休むことの大切さ」を実感しました。通学班や下校班が一緒の友達や高学年の子たちの中には、以前は学校を楽しそうにしていたのに新しい環境に馴染めず、たまに泣いている姿を見かけることもあります。進級して新しい環境になったばかりの5月は、特にストレスを感じやすい時期なのかもしれません。

子どもに有給休暇を与えるメリット

この「子ども有給休暇制度」を導入して、いくつかの大きなメリットをわが家は実感しています。

心のゆとりと安心感

まず一つ目は、「休んでもいいんだ」という安心感です。子どもたちは毎日、新しいことを学び、友達と関わり、さまざまな経験をしています。時には、それが大きなストレスや疲労になることもあります。そんな時、「休んでもいいよ」という大人の声は、子どもたちの心に大きなゆとりを与えてくれました。無理に行かなくてもいいという選択肢があることで、長男の表情が明らかに柔らかくなり、次男も伸び伸びと過ごせるようになったように見えます。精神的なプレッシャーが軽減された結果だと思います。

体力の回復とリフレッシュ

二つ目は、やはり体力回復です。学校や幼稚園での生活は、子どもたちが想像する以上に体力を消耗します。特に新学期や新しい環境に慣れる時期は、目に見えない疲れが溜まっているものです。有給休暇を使ってゆっくり休んだことで、子どもたちは心身ともにリフレッシュできたのが見て取れました。翌日からの学校や幼稚園への意欲や集中力が、明らかに高まっているのを感じます。

親への信頼感の醸成

そして三つ目は、ママへの信頼感が深まったことです。子どもの気持ちに寄り添い、画期的な制度を導入してくれたママに対して、子どもたちは感謝と信頼の気持ちを抱いているようです。「ママは僕たちのことを本当に考えてくれている」という安心感は、わが家の親子の絆をより一層深めるきっかけにもなりました。

「ズル休み」じゃない!休むことはポジティブな選択

「休む」というと、どこか「ズル休み」というネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、私たちはこの「子ども有給休暇制度」を通じて、休むことは決して悪いことではない、むしろ良いことなのだというメッセージを子どもたちに伝えたいと考えています。

大人の世界でも、適度な休憩はパフォーマンス向上に繋がると言われていますよね。それは子どもも同じです。疲れた時にしっかりと休むことで、体力が回復し、気持ちが安定し、次の日からの学校生活への意欲や集中力が高まります。まさに、心と体のパフォーマンスを向上させるための大切な「術」なのです。

子どもたちの「行きたくない」というサインは体や心が発しているSOSかもしれません。それを「甘え」と決めつけるのではなく、前向きに受け止め、必要な時に休む機会を与えることで子どもたちは心身ともに健やかに成長できると信じています。

ママの有給休暇制度は最高の贈り物

結局、妻の提案は素晴らしいものでした。子どもたちが「休んでもいいんだ」という心のゆとりを持てたことが、何よりも大きかったと思います。

私たちは、子どもたちが自分の気持ちに正直になり、無理なく学校生活を送れることを願っています。この「子ども有給休暇制度」は、子どもたちの心と体の健康を守る、わが家の大切なセーフティネットになっていると確信しています。

温かみのある手とネット
温かみのある手とネット

「学校行きたくない」と悩むお子さんを持つ親御さんへ。
もしかしたら、お子さんは心の中で「休みたいな」と思っているのに、言い出せずに頑張っているのかもしれません。そんな時、そっと背中を押してあげることも、お子さんの新たな一歩に繋がる選択肢の一つとなるかもしれません。

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