引っ越しから早2年。家づくりを考える際、多くの方が検討するオプションの一つに「テレビの壁掛け」があるのではないでしょうか。
なぜ壁掛けにするのか?
それは、テレビ台を置く必要がなくなり、床面積が広くなることでリビングが開放的に見えるから。そして、配線なども隠せてスタイリッシュな印象になるからでしょう。
しかし、最終的に私たちは、テレビを壁掛けにするためのオプション工事はしませんでした。正確に言うと、「しなかった」だけでなく、「やりたくなかった」のです。
今回は、私たちがテレビの壁掛け工事を「やりたくなかった」理由と、穴を開けずに理想の壁掛けテレビを実現した方法について、詳しくご紹介したいと思います。これから新築を建てられる方や、テレビ台をなくしたい、壁掛けにしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
テレビの壁掛け工事を「やりたくなかった」理由
壁掛けテレビはスタイリッシュで憧れますが、工事にはいくつかの懸念点がありました。
一番気がかりだったのは、壁に大きな穴を開けて頑丈な鉄製の金具を設置する必要があるということ。一度穴を開けてしまうと簡単には元に戻せません。

テレビがいらなくなったらどうしよう?
もし、将来的にライフスタイルが変わり、プロジェクターで映像を楽しむようになったり、そもそもテレビを見る時間が極端に減ったりする可能性もゼロではありません。
その時、壁には大きな穴が残されたまま。それを修復するには時間もお金もかかってしまいます。「今は必要かもしれないけれど、将来的に不要になるかもしれないものに、わざわざ壁に穴を開けるのは、非常にリスクのある行為ではないか?」と感じたのです。

壁に穴をあける工事をしない方法はないかな?
私たちは考え始めました。もちろん、プロジェクターという選択肢もありましたが、日常的に手軽にテレビを見たいという思いもありました。
「壁掛け用テレビスタンド」の選択
そこで私たちが出会ったのが、「壁掛け用テレビスタンド」という商品です。

これは壁に大掛かりな工事をすることなく、壁掛けテレビのような見た目を実現できるという画期的なアイテムです。
設置方法は非常に簡単。壁に直接取り付けるのではなく、スタンドの背面に数本の細い釘を打ち込んで固定するものが一般的ですし、わが家が選んだスタンドも石膏ボード用の小さな釘を数本使用しましたが、その穴は画鋲よりも小さく、スタンドを取り外してもほとんど気にならない程度です。賃貸住宅でも使用できることを謳っている商品もあるほどです。
設置も私自身で簡単に行うことができました。壁掛けテレビとして壁に直接穴を開けて専用の金具を取り付けるよりも、デザイン性が高く、インテリアとしてもおしゃれに見える点が気に入っています。わが家は、落ち着いた雰囲気のリビングに合うように、ブラックのスタンドを選びました。
簡単DIYでおしゃれ度アップ
わが家のテレビスタンドの写真を見て、「あれ?下のパネル部分の色が、ネットで見る同じ商品の色と違う?」と思われた方がいるかもしれません。

実は、このパネル部分は妻がDIYでアレンジしているんです!と言っても、特別な技術は必要ありません。妻がネットで購入してきた大きめの装飾シート(シール)を、スタンドのパネルに貼り付けただけなんです。
もともとのパネルの色も悪くはなかったのですが、リビングの壁紙や他のインテリアに合わせて色味を変えたかったため、この方法を試してみました。これが大成功!まるで最初からこの色のスタンドだったかのように、リビングに馴染んでいます。
このDIYの素晴らしいところは、気分や季節に合わせてパネルのシールを簡単に変更できること。例えば、木目調のシートにしたり、明るい色のシートにしたりと、手軽にリビングの雰囲気を変えることができます。
もし、壁掛け用テレビスタンドを購入された際は、ぜひこの簡単なDIYにも挑戦してみてください。きっと、より一層自分らしい、おしゃれなリビング空間が実現できるはずです。
まとめ:後悔しないテレビの壁掛けを
これから家のテレビを壁掛けにしようと考えている方は、壁に直接穴を開ける工事以外にも、壁掛け用テレビスタンドという選択肢があることをぜひ知っておいてください。
壁掛けテレビは確かにスタイリッシュですが、一度工事をしてしまうと、後から簡単に設定を変更することはできません。数年後、ライフスタイルが変わってテレビの配置を変えたくなった時、壁の穴が気になるかもしれません。
「今は壁掛けが絶対に必要だ!」と思っている方も、後になって後悔しないかどうか、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。今は必要だとしても、将来的に本当にそうなのか?もし不要になった場合、どのように対応するのか?
壁掛け用テレビスタンドは、工事不要で手軽に壁掛け風のスタイルを実現できるだけでなく、将来的な設定の変更にも柔軟に対応できます。
わが家の実体験を通して、壁掛けテレビを検討している皆様に、後悔のない選択をするための一つのヒントとなれば幸いです。
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